理系男子、英語勉強に物申す

理系男子、英語勉強に物申す

TOEIC600点でアメリカ人女性と結婚した理系男子のお話

TOEIC600点台の海外ドラマの楽しみ方

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TOEIC高得点者の海外ドラマ紹介・解説は数多く存在しますが、 受験者の取得点数2位の600点台の人間が、海外ドラマの楽しみ方について語る というのは少ないのでは?と思い、せっかくなので語ってみることにする。

なんか、TOEICで高得点を取っている人の話って、確かに凄いんだけど…… 雲の上の存在過ぎて、現実味がないというか、凄すぎて逆にためにならないというか……

海外ドラマを見てもTOEICの点数が上がることはない

巷でよく言われている 「海外ドラマを見てたら、ただそれだけで点数が上がった」って話は絶対に信用しちゃいかん、と筆者は思う。

だって……学生の頃、日本のドラマを見続けただけで国語の点数が上がった人っています? ただテレビドラマを見るだけで勉強になるんだったら、 日本中の親が子どもに対して「いつまでテレビ見てるの!?勉強しなさい!」とは言わなくて済むだろうに。。。 要は、日本語のテレビドラマを見て聞いて楽しむことと、国語のテストを解くことは全くの別物。

これは海外ドラマも同じ。
確かに海外ドラマを見れば、英語の語彙や聞き取れるスピード・量などが増えるでしょう。 ただ、上記の日本ドラマを例に挙げたように、海外ドラマを見て聞いて楽しむことと TOEICのような英語のテストを解くことは全くの別物なのだ。

ただそれだけでTOEICの点数が上がる人は、元々国語が得意な人・文系寄りの人なのではないか、と筆者は思う。

実際、あの超有名な海外ドラマFriendsは、学生の頃5週以上(日本語字幕→英語字幕→字幕なしの流れで)見ましたが、 TOEICでは、リスニングの点がちょっと良くなったくらい?筆者のTOEIC変遷の一部は以下のような感じです。

  • Friendsを見始める前
    460点 (L: 260点, R: 200点)
  • Friendsを見続けて2年後
    610点 (L: 375点, R: 235点)

ね、それほど点数は上がってないでしょう?

「それ、勉強の仕方が悪いんじゃないか?」

なんて言われたら元も子もないかもですが、2年間見続けてこれだけって…… ドラマ見ずに勉強しててもさほど変わらなかったんじゃないか?

TOEICの点数を気にしなければ、海外ドラマはいくらでも楽しめる

「そんなTOEICの点数じゃ、海外ドラマなんて十分楽しめてないんじゃないの?」

……と思われるかもしれませんが、そんなことないです。 確かに、文化的なものや細かいニュアンスまでは聞き取れていない・理解できていないかもしれませんが、 まずは、自分が楽しめる範囲で楽しめればそれで十分ではないでしょうか?

そういう点では、個人的には、海外ドラマを見て楽しむというのは、TOEICの点数を上げるためではなく、 「英語嫌いを克服する」のに最適だと思っています。 実際、中学からずーっと英語が苦手・嫌いだった筆者は、Friendsのおかげで自身の英語嫌いを克服できました。

次からは、そんな筆者が考える、TOEIC600点台でも海外ドラマを気軽に、しかも字幕なしで楽しむ方法を紹介。

まずは見て楽しむ

特にコメディであれば、おかしな行動・ セリフ 叫び・映像で笑わせてくることもあります。 この場合、彼らのしゃべっている言語が英語かどうかはもう関係ないですよね。
例えばこれ。


Friends - Couch pivot scene [1080p]
Friends S05E16: The One with the Cop

これ、別に英語がわからなくても十分笑えるシーンでしょう?彼らのやり取りがまったく聞き取れなくても、 「大きなソファをどうにかして上の階に運ぼうと必死になっている」というのが理解できるでしょう(そして結局は、努力むなしく、失敗に終わる)。

いいんです、最初は何を言っているのかわからなくても。まず初めに大事なのは、何をやっているのかを理解すること……ではなく、感じることです。

聞き取れる・理解できるところから楽しむ

見て楽しむことができたら、次は字幕なしでも自分が聞き取れる・理解できるところも楽しんでみましょう。 例えば、こんなフレーズ。

He's not coming.

これ、別に英語を真面目に勉強してこなかった人でも意味の分かる文章でしょう? それに、長いフレーズじゃないので、誰しも簡単に聞き取れるはず。

……えっ、こんな簡単なフレーズのどこに楽しめる要素があるかって?

例えば、How I Met Your Motherのこんなシーン。

主要メンバーの一人であるプレイボーイBarney Stinsonのナンパ術を集めた Playbook の中の一つ、 The He's Not Coming をBarney自ら紹介。 ニューヨークの高層ビルEmpire State Buildingの展望台でBarneyが女性にナンパするときに使っているセリフが、 He's not coming. だというのだ。早速見てみよう。


The He's Not Coming.wmv
How I Met Your Mother S05E08: The Playbook

正直、細かいセリフなんて最初はどうでもいいです。 Barneyの声掛け He's not coming. に対しての各女性の反応に笑えればそれでOK。

中学生でもわかるような大したことないフレーズが、早速使ってみたくなるフレーズに早変わりですね! (ぉぃ

もっと見たくなる・知りたくなる

上記2つの方法で海外ドラマを見て楽しんでいると……

「早くドラマの続きが見たい!」「ドラマの内容・セリフをもっと知りたい!」

と思ってくるはず。ここまでくれば、英語嫌いは克服できたも同然。 あとは、自分の好きなように 英語の勉強 知の探求をしていけばよろし。

まとめ

海外ドラマは、TOEICで高得点取れるほどの実力なんてなくても、十分に楽しめます。 当然、楽しめる度合いは彼らに比べて低いでしょうが、 みんながみんな同じタイミングで笑わなきゃいけない、誰もがセリフ一つ一つを深くまで理解していなければならない…… なんてルールはどこにもないでしょう?

好きな海外ドラマを英語で見て、笑って・泣いて・怒って……という感情が、少しでも多く自分の中で沸き起これば、それで十分だと筆者は思う。そんな感情はTOEICとは無縁だろうが、外国の人とコミュニケーションを取るうえで、海外ドラマ・英語を通じて様々な感情を得ることは、TOEICで高得点を取るよりも大事なことではないだろうか。

そう考えると、海外ドラマって、TOEICなどの英語のテストの点を上げてくれるツールなどではなく、 日本人に対しても人生にドキドキやわくわくを与えてくれるエンタメの一つなんだな、というのを改めて感じる。